話題:妄想を語ろう
ねぇ、貝木さん
「どうした?そんなに思い詰めた顔して」
悪性腫瘍とか
身体の不調とか
そういうのを実体化して家族とか友人でボコボコにして
倒せたらいいのにね
―俺は黙って頷いた
シャーマンは
多分 違うけど
なんとなく
近い気がする
「主‥」
その
少し沈んだ
肩に手を置く
ばきぼこべきべしゃに出来たらいいのにねぇえええ。
「お前それあれだろウゴウゴルーガ」
さ、斉藤さんにばきぼこべきべしゃにされちゃうよぉおというあれですよ。無敵
「うろ覚えで」
ウゴルー
皆様が健康で
普段通りいつも通り
いつもの日常を
過ごせます様に
「付き合う」
え
「まだ眠れないだろ‥俺で良ければ」
貝木さん‥
「肉体大博覧会」
眺めましょう
闇鍋ギフトブック
「本腰入れて」
観ましょうDVD
「なんにせよ」
肩を抱き
ベッドに座らせる
「そばにいる」
そうだね
一晩眠れば‥
少しは
良くなっているかな
いつも最悪の事態を真っ先に考える私の
脳を休めるのに
言葉を紡ぐのは
心安らぐ
不毛な会話
今は大事な
心のクッション