話題:妄想を語ろう
指を下さい
「切り落とすのか」
いや怖い。えーと
手を貸し‥
見せて下さい
真顔で彼女の胸元へ
手を伸ばすと
まるで壺や何かを愛でる様に彼方此方と色々な角度から俺の手を眺める
「‥‥‥」
彼女は彼女なりの
何らかの納得をしながら
壊れた振り子の様に頷き、飽きる様子も無く手を眺める
「‥‥‥」
まじまじと
手を見つめる彼女
掌や指の
何を其処まで
「‥もういいだろ」
あぁ つい
眠りから覚めた顔をしながら手を離す
本当に夢中になっていたんだろう
「俺も男だからな」
あーい
(彼女は、まだ寝ぼけているらしい)
手が好きな主は
満足したみたいだ