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2013.4.7 Sun 03:44


誰かの 亡くなる お話を 聞くと
必ず 想い出す 人が いる.

本当に大好きでした。


高校生の とき
半年 付き合っていた 彼.

学校も ロクに 行かず
彼と 半同棲 していた.

幼稚な あたし とは 正反対で
凄く 大人に 感じた 彼 でした.


学校に 行かない ことで
何度 説教 された かなあ.


出会った こと だけ じゃ なく
彼の ことは あまり 覚えてない.

思い出せない.


覚えてる のは 事故の こと.




10月の はじめに
彼の 同窓会が あった.

あたしは その頃
女の子と 関わることを
凄く 反対 していて

彼と 言い合いを していた.


同窓会の 当日.

彼が 家を 出て行く 直前 まで
言い合いを 続けて いた.


その 1時間後 くらいに
彼から 電話が きた.


置き去りに された ことに
怒りを 覚えて 連絡も 無視 した.

何度も 掛かってきた けど
あたしは 1回も 出なかった.


その 30分後 くらいに
彼の 友達 から 電話が きた.

"他人の 携帯 から
掛けてきても 騙されへん
絶対 出たらへんし."

なんて 思ってたら 電話が 切れて.

留守電に なった.


友達 本人 だった.


"同窓会 来てない けど 遅刻 ?
電話 掛けても 繋がらんし
なんか 知ってたら 教えて〜"


あたしは ハテナ だらけに なった.

来てない ? 電話 繋がらん ?


家も 出たし
ほんの ちょっと前 まで
電話 掛けて きてた けど.


あたしは 急いで 電話 した.

電話に 出たのは
お母さん でした.


"病院に 居るから 来て."

押し殺した ような 声で
ひとこと 言って 電話は 切れた.


すぐに 病院に 向かった.


あたしが 病院に 着いたとき
すでに 彼は 息を していなかった.

最初に 電話 したのは 救急隊の 人.

彼は ずっと あたしの 名前と
ごめんを 繰り返してた そう.


最後に 電話 したときには
息を 引き取った 後 やった らしい.

意地を 張らずに 電話に 出たら
あたしは まだ 生きていた 彼と
会う ことが できた のに.

言い合いを して
引き止めて なかったら

彼は 今も 生きていた はず.

飲酒運転で 信号無視を した
トラックに ひかれ 亡くなった.


あの日の 行動 すべてが 後悔.



彼は 体中 ひどく 傷だらけで
綺麗な顔も 腫れていて 別人 だった.

そのせいか 受け止める のに
時間が かかった.


最後に 彼に 触れる ことは なく.

あたしは ただただ 泣いた.


彼は お母さんと 実家に 帰った.


あたしは 彼の 家に 戻り.

ひたすら ぼーっと していた.
抜け殻 だった.


他人事の よう だった.

頭を 整理 したくて
そのときに していた
Blogに その日の ことを 書いた.


観覧数が すごく 増えた.

それと 同時に コメントも
たくさん もらった.


でも どれも これも
誹謗中傷 だった.

"亡くなった日に 書ける なんて
すごい 神経 してますね" とか

"そこまで 好き じゃない から
簡単に 書けるんですよね" とか

"気を ひきたい だけ"


そんな 感じの
内容 だったと 思う.


あたしは ただ
整理 したくて
受け止めたくて
書いた だけ なのに

すごく ショック だった.


お母さん から 連絡が あった.

御通夜と 御葬式の 日程.

彼の 御通夜 御葬式 には
行ってない.

いつ したのか 知らない.


やる気も でなくて
抜け殻 だった けど

彼が 亡くなって から
普段と 何も 変わらない
生活を 毎日 してた.

そしたら ひょこっと
帰ってくる 気が した から.

インターホンが 鳴る 度に
嬉しくなって

だけど 来るのは 友達 だったり
郵便局の 人 だったり

表面 だけ 取り繕った.


"思ってた より
元気そうで よかった"

みんな その 言葉を
あたしに 言って 帰った.

心から 笑ってない のに.


お母さんが ある日
彼の 携帯を 持って 来た.


"あなたの せいで なんて
思ってない からね.

悪いのは 相手の 運転手.

ここの 家賃は 払うから
好きな だけ 居ても いい.

でも 前を 向いて
歩いて いって ほしい.

息子に 向ける 愛情を
これから先 出会う 素敵な 人に
惜しみなく 注いで あげて.

不器用 でも 気持ちが あれば
ちゃんと 伝わるのよ.

息子は そう 言ってた から.

きっと 最期に 出会えた のが
あなたで よかった って 思ってる.

無理に とは 言わない けど
ゆっくり 前に 進んでね."


そう 言って 帰った.

彼の 携帯を あたしに 渡して.


彼の 部屋.


においも 生活の 形も
そこに あるのに

彼だけが いなく なった.



彼の 携帯を 見た.

メールの 下書きが 2件 あった.


"ごめん.

早く 帰る から."


同窓会の日に 家を出て
すぐの 時間 だった.

もう 一件は 9月の
半年記念日の 日付 だった.


"引き出し"

その 4文字と
彼の 引き出しの 写真.


それだけ だった.


開けて みると

"靴箱"

そう 書かれた 紙が.


紙の 指示に 従って いくと

手紙と 小さな 箱が あった.



手紙には

"今日で 付き合って 半年 やなー

不器用 やけど そんなところが 好き.

いつも ありがとう"


と 書いて あって.

指輪が あった.


半年 記念日に 何も なくて

"そうやった ?" なんて 言って


すごい 攻めたてて 喧嘩 した.



こんなこと 知らなかった.


大人に 見えた 彼も また

あたしと 同じで 不器用 だった.



手紙も 指輪も

あたしの 荷物も


全部 そのままに して

お母さんに 部屋の 鍵を 返した.


小さくなった 彼に
手を 合わせて 全て 終わりに した.


その日 からの 記憶が
半年 ほど 抜けている.

情緒が 酷く
不安定 だった ようで.


何度も 死のうと
していた らしい.

あたしは 覚えてない.



結婚 して
子どもも 出来た
そんな 今も これからも

彼は 変わらず 大好きな人.

旦那と 子どもと
変わらない くらい 好き.


だけど 旦那は 知らない.

一生 言わない.



お母さんに 言われた
最後の 約束 だから.

  

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mdr




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