リハ５秒前！

こんにちは。GW勉強するぞ！と意気込んでいたのにも関わらず予定が次々と詰め込まれ、気づいたら時間が全くない不条理さにめげている璃桜杜です。

とうとう終わりましたね、春季演劇祭。早速ですが振り返っていきたいと思います。長くなると思うので御了承の程を……


まず、今まで僕が大半関わった舞台は個人的に納得いくものではありませんでした。
自分の技術が追いついていなかったり、裏方に手一杯で役者がおざなりになってしまったり、自分を厳しく注意してくれることが少なかったり……と、理由は様々です。
きっとこの程度こなせるという人もいるでしょう。僕の場合絹豆腐メンタルなので大目に見てください()


まぁ、そんな精神状況で良い作品が書けることも無く。 前提としては“世界観は部員が好きなものを。ストーリー展開は自分の思うままに。”その結果、初期設定は鬱バッドエンドでした。
｢リチャード三世｣を知っていますか？そんな感じです。ウィリアムを処刑し、自分の復讐のせいで何も救えなかったリュカは狂い、高笑いしながら自害する、という。
とても見ていて良い気分にはなれないですよね。僕はそういう鬱物も好物ですが、流石に春季演劇祭で演る内容ではない。


そう悩みつつ風呂に入りながらスマホをいじっている時に何となく流した曲に救われました。
“ウォルピスカーターさんのcover、｢忘れじの言の葉｣”です。
あの時の衝撃は今でも忘れません。曲を聞いた瞬間、今まで悩んでいたのが嘘のように展開を思いついつきました。
この曲がなかったら｢青天に誄歌を｣は出来上がりませんでした。ウォルピスさんは命の恩人ですありがとうございます()
皆さんも是非聴いてください。きっと作品との繋がりが見えて楽しいと思いますよ。

しかし、問題はここからです。労働力が足りないのは変わりませんから、僕の役職は
・キャスト ・脚本 ・全演出 ・舞台監督(リハ進行は別) ・照明演出 ・音響選択,演出(編集は別) ・衣装 ・小道具企画(作成はくーりと) ・ポスター作成 ・リハ進行表作成 ・練習日程計画 etc……
自らやりたくてやったものもありますが、殆どは“他にやる人･やれる人がいない”という理由で受け持ったものです(そこ重要)
いやー、桶川高校さんの演劇拝見しましたが、大変さはあんなものじゃないですよ。弱小少人数演劇部はキャストも裏方全般やりますからね。ほんとに。
仕方がなかったと思っていますが、いつか万事屋を営んだ僕のことを褒めてくれる人が現れることを期待しています。


すみません、脱線しました。ここからはちゃんと今回の作品について。
正直、お客さんがどういう反応をするのか演じるまで全くわかりませんでした。
この作品は書いた、繰り返し推敲する、様々な演出を考える、台詞を覚える等々で数えきれないくらい読みました。結果、展開が頭に焼き付き、そのせいで｢この作品が面白いかどうか｣全く分からない自分がいました。
戯曲は自信を持って書きました。しかし、その作品が面白くなるかどうかは演出子道具大道具数あれど、結局は演者次第なのです。
そう思い舞台に望んだわけですから、そりゃあめためた緊張しましたよ。今回さらし使わないのに付けた時と同じくらい呼吸が苦しくなる程度には。

結果的にはそんな心配も杞憂でした。
オリーヴィアが死んだ後の暗転時だったか、啜り泣きが聞こえたのです。最初は｢どうせ親が、子供が成長した！みたいな理由で泣いているのだろう｣と思っていましたが、複数聞こえた時にそれは違うのだと気づき、凄く嬉しくなりました。そのおかげで牢屋の場面は今までで一番の演技ができたと思います。補佐官も同じく。リュカは泣いていましたが璃桜杜は満面の笑みでしたね()


そして、何より嬉しかったのは尊敬する目標としていた先輩に褒められたことです。面白かったと戯曲作家のれい先輩、演出家のハル先輩に。勿論かっこよかったと言ってくれた可愛いすかい先輩も。隠れ先輩っ子の僕にとっては光栄すぎて。僕等が創った舞台は間違えていなかったのだと、自信を持つことが出来ました。



舞台はお金と時間をかければ、どんな素材であっても良くなっていきます。きっとあと半年この作品を練習し続けたら春大より良い舞台になっているはずです。しかし、時間は決まっています。お金も高校演劇ですから、それなりに節約しなくてはなりません。
春大の｢青天に誄歌を｣が一番だとは思いません。反省点をあげたらきりがありません。ですが、今僕達ができる最大限の舞台を創ることができたと思っています。

最後に……
ぐだぐだな僕達に指導してくださった顧問の先生方、家庭の事情を抱えた人が多いこの学年を面倒見てくださった先輩方、そして見に来てくださった皆様、本当にありがとうございました！！！
今後とも、1年生3人となりますが、大宮高校演劇部をよろしくお願いいたします！！！！


長文乱文失礼しました。

では、また機会があれば……