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同窓会 第1話(3)



同窓会 第1話(1)




同窓会 第1話(2)


画像は作者のイメージです。
クリックすると拡大できます。


溜息ばかりが出て…
切ない時の晴れた空は
いつもよりも心に突き刺さる。


こんな時決まって浮かぶのは
いつだって屈託なく笑ってた
キミの少年のような笑顔。




ーー芹田さん、今月もあなたがビリ!
ーー頑張る気はあるの?
ーー明日から来なくても良いんだからね!
ーー分かってる?





電車道を歩きながら
夕陽のオレンジ色が滲んでくる。
でも家じゃこんな顔は見せられない。


見せられる…はずない。


アタシは3人姉妹の長女。
一番上のアタシが25、
真ん中の秋恵が高2の17、
一番下の冬子が中3の15。





ちなみに母親が春代。
そこから始まった春夏秋冬の名前。


アタシにはこの二人の妹達を
育てていかなければならない責任がある。
両親は5年前のゴールデンウィークに行った
バス旅行の事故で突然居なくなった。





ーーご両親が……
先程お亡くなりになりました。





あの日、両親が運ばれた
病院からの電話で
目の前全てが消えた気がした。



それからはアタシが親代わり。
だから昼間のアパレルの仕事が終わったら
ソッコー春日の家に帰り夕飯の用意をして、
それからまた電車で天神まで戻り
中洲のキャバクラで働いて
また最終電車で帰る。


1日2往復。これが日課。


ーー源氏名は「芹那」。


この生活の繰り返し。


朝食は次女の秋恵、
お弁当は三女の冬子の担当。
それなりに手がかからなくなって
少しは楽になった。



人生で失敗しないための授業ー経営者失格




人生で失敗しないための授業



去年の春、塾を移転しなければならなくなった理由。



今の塾を法人化、つまり会社組織にして
教材製作、販売会社にするため
オーナー社長を探していた時

なぜ自分が社長にならないのか?
それは、1度目の結婚に失敗したことが
その後の人生に計り知れない
マイナスをもたらした

一度つまづくと今の世の中は
なかなか這い上がれないのが現実

俺の人生をグラフにすると
物凄いギザギザになるだろう

今の塾が2年目になった春の日曜日

ある人の紹介で佐賀でペットショップなど
複数の店を経営しているという
歳の頃は60過ぎのI氏を紹介された。

白髪混じりの紳士風
話は上手く人を惹きつける
何かを持っていた

不思議とすぐに意気投合し
それから月に一度は
会ってどういう風に
していくかを話した。

資本の配分はどうするか
会社の規約は
会社の名前はどうするかなど

話がある程度まとまり
去年の冬季講座が始まる前
今年の4月に会社を作ることになった。

それで冬季講座のお金と
運転資金にしていた分を
自分の出資金として
約150万近くを
不用意にもi氏に渡してしまった。

頃は受験前でもあり
冬季講座前でもあり
運悪くインフルエンザにもかかり


正常な判断ができなかった。
今冷静に考えてみると
いくつもおかしなところがあった

ところがあの時の俺は
i氏を信用していたこともあり
受験で頭がいっぱいだったこともあり

1月の終わりまで
順調に事は運んでいると
勝手に思い込んでいた。

講座も終わり、2月になりi氏に連絡をすると






この電話は現在使われておりません。





と冷たい女性の声だけが響く

??????

頭の中は蜂の巣をつついたように
?だけが騒ぎまくる

何度電話してもその音声が
変わる事はなかった

その日の午後
急いで佐賀にあったi氏のペットショップに
行くと店は跡形もなく
テナント募集の貼り紙

頭の中は濃い霧に閉ざされたまま
その場で、ただ立ち尽くす


i氏の言葉を何度も思い起こす

どうしたらいい?
どうしたら??

自分が騙されたことに
気付くのに1時間位
タバコをふかしながら
車の中でシートを倒し
この1年を思い出していた

うず高くなった灰皿


結局、事の次第が理解できたのは数日してから。

警察に被害届けを出したが
名前は、偽名
ペットショップも他人名義
怪しい名義貸し業者で
それすらすでになく
八方塞り

最初にもらっていた名刺もなく
全てが暗闇の中に叩き込まれた


手持ちのお金しかなくなり
3月まではどうにかできたが
塾の家賃すら払えなくなった

あと残る手段は
今の塾を出て
どこかでまた、一からやり直すこと

それで今になった。


今日はみんなありがとう

みんなの顔を見た時
目頭が熱くなった
マジで嬉しかった


家に帰りながら
泪が込み上げてくる

今ハマってる
one directionのdrag me down
が大音量で俺を
みんなと過ごした日々に
容赦無く連れ戻す


とくに
nothing left
何も残ってない

という歌詞が突き刺さる

下のは簡単に訳したやつです



DRAG ME DOWN
by one direction


心には燃え盛る炎
だから暗闇は怖くない

こんなに簡単なんだ
君には経験のないこと

君は魂の中を流れる川を渡るための
ボートなんだ

君が僕がここにいる
たったひとつの理由なんだよ

もし君に出会えてなかったら
僕にはなに一つ残ってないだろう

決して頂上に辿りつけない
ちっぽけな僕も
君に出会えてなかったら
陽の光を見ることは
なかったよ

君が僕に教えてくれたんだ

生き方を

誰一人僕に勇気をくれない時でも
いつも君だけは
僕のそばで僕を支えてくれた


僕が道を見失わないように
君が明るく照らしてくれるから
誰も僕をこれ以上おとしめることなんて
できはしない

君がいてくれるから

nobody can drag me down



教訓

人を簡単に信じるな
でも人を信じる心を持たない人は
人からも信じてもらえない

お金がらみの話は
一度立ち止まって考える
どんなに注意しても
注意し過ぎることなんてない


君達が大人になった時
俺が生きてるかは怪しいから
辛い時、俺の言葉を思い出して欲しい

それで困難を乗り越えることができたら
俺が生きてきた意味が
少しはあるだろう


本当にありがとう

また這い上がれたら
今度はウチで焼肉パーティー
するべ


MAY YOU ALL BE HAPPY!




写真は作る予定だった塾用教材




俺という人間は
「経営者失格」者。


自分にとってもっとも力を発揮できる場所は
ナンバー2か3ぐらいで
アイディアを出しながら
トップを支えていくのが
一番合っている。

ダメなおやじのリアルしくじり先生です。


本棚を整理してたら昔、唯一作った本を発見!

今また、リメイクしている
南の島のクリスマス

昔、唯一本として
作った
南の島のクリスマス
の本を発見!

10年前に佐賀で一人暮らししていた時に
多分10万位かけて
20冊作ってその時の生徒たちに
やって、一冊だけ持ってたやつ。
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