Dec23::映画
 ラーゲリより愛を込めて

これで今月4本目?
5本目?

話題:今日映画館に見に行った映画

別にニノが出ているからという理由ではない。
ノンフィクションが基になった映画なので。

今年は親族の爆撃で亡くなった人を
見てしまったというのもあり、
何だか戦争が身近な1年だったなぁ。

全身血だるまでお腹あたりから下がなく、
両腕もない焼け爛れた人なんて見たくて見ないって。

最初は嬰児かと思うくらいの姿でしたん。
怖いとは思わなかったけど。

シベリア抑留はひどかったってーのを
授業か何かで聞いたくらいで、
ほぼ知識のないまま観たけれども、
映画用に多少のドラマ展開はあったとしても、
あの時代は耐え抜いた女性も多かったんだろうな。

父方祖母も若かりし頃は教師だったし、
当時の旦那様と横浜に住んで
寡婦になって一人息子を亡くし、
叔母さんのところに養女になって婿を取り、
その婿さんまで早世して
女手ひとつで三姉弟を育てた猛者だったので、
(父方祖父は戦後に病死)
つよいひとなんだなぁと思うけど。

そういうふうに、
戦地に行ったまま帰らぬ人になった旦那様とか、
抑留されて生死もわからないままの旦那様とか、
戦地で傷を負って働けなくなった旦那様とかがいて、
歯を食いしばりながら家庭を守って
子供を育ててきた人達には頭が上がらない。

そして、
奥様や子供たちを残して
戦死したり抑留されたりで
日本に帰れなかった人達の無念にも。

もちろん原作のノンフィクションも読みたいけど、
映画は中盤から終盤
ぼろぼろ泣いてた。

非国民と言われないために
涙を飲んで息子を送り出す母親とか、
音信不通の夫の生存を信じて待ち続ける妻とか、
人であり続けたただ1人の一等兵のために
命を懸けて一致団結する抑留兵の姿とか。

そこそこ観客もいたけど、
八割がたすすり泣いてた。
しかも年配の人達が多かったから、
小さい頃に実体験した人の話を聞いて育った世代も
少なからずいたと思う。

つられたのもあるけど、
もうね。
切ないがずっと続いて、
終盤の海のシーンでね、
決壊してしまった。

こんなに泣いたのすずめの戸締まり初回観覧以来。
マジでしゃくりあげないのに必死だった。

クッソー構成の妙め。
とは思うけど素直に感動する。
今も日本の外では戦争が続いていて、
戦地のリアルなニュースも入ってくるから、
より知っておきたいなと思った。

父方親族は南海方面で病死したって言ったかな。
シベリア抑留には縁はないけど、
やっぱり特攻とか人間魚雷とか、
沖縄内戦とかシベリア抑留とか、
原爆以外の悲劇も知っておくべきなんだろうなぁ。

身近な震災ですらトラウマなんだから、
向き合うのに何十年かかるかわからないけどね。

観て良かったなぁ。
来年の日本アカデミー作品賞いって欲しいな。


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