Nov05
 ::閉鎖病棟

平山監督の脚本が悪いのか、
原作自体がそうなのかはわからないけど。

私は泣けなかったし、
感動もしなかった。

年月の経過がわかりづらいし、
個人個人のエピソードも
触れ方がさらっとし過ぎ。

小松菜奈の体当たり演技は
同性として胸が痛かったけど、
養父に退院させられるときの
病院の傍観ぶりとか、
裁判での証言とか、
何か釈然としない感じがあってさ。

特に証言なんかは、
定型的な被害者の心情をなぞりました〜、
みたいな。
実が入ってない感じはしたなぁ。
(本当はもっともっと凄絶だと思うの)

ちぐはぐ感がある中で、
無理にお涙頂戴に持っていったような印象。

もちろん実在のクランケの話は
医師法で書けないから、
継ぎ接ぎにしたのかも知れないけどね。

チュウさんのエピソードにしたって、
認知症のはずのお母さんが
退院時しっかりしててあれ?てなるし。
介護してるシーンは1個もない。
じゃあ妹夫婦が
厄介払いしたいが為の嘘かよ、
と思うけどそこは描かれないから
宙ぶらりん。

結局は病院で起きた事件にまつわる話が
中心なのだけど、
あっちこっちに飛びすぎて、
訳分からなくなる。
伏線張りすぎて回収し切れない、
粗悪なミステリーみたいな話。

描きたいのは人情ドラマなの?
中心がぶれっぶれなんですけど?
的な。

原作立ち読みしようと思ったけど
見当たらなかったし、
そこまで惹かれなかったから探さなかった。

邦画はやっぱり監督次第よな。

来年公開のキャッツを楽しみにしながら、
ターミネーター見て
アナ雪2見るのだ。

(絶対に映画版のmemoryはDLする!)

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