24/03/10 20:56:
▼落乱:
雑すばプロット

1 子供時代。すばし10父死亡。13元服。15雑渡父死亡まで。
2 17肉体関係を持つ。ビジネスライク。24結婚。すばしから言い出す。雑渡は自覚済み。25雑渡狼隊小頭。
3 27大火傷。看病。すばし、大事な人だと自覚。が、恋愛感情ではない。これまでにときめきはあるだろうが、それを恋愛感情だと認めないようにしてる。
4 28リハビリ雑渡。壮絶な過程を見て力になりたいって思う。そしてようやく自覚。29の時にようやく自覚して告白する。もう結婚してますよね...?ってなる尊奈門くんたち。30に復帰
5 33組頭。すばしは小頭に。高坂父は定年55で引退。そして36の現在へ…

なんか進まねぇから変更
1.元服した日の13歳。今までのことざっくり説明。雑渡父の死。
2.昆奈門視点。17歳。肉欲を覚える。すばしと欲求を満たすための関係を持つ。恋愛感情は無自覚。が、自覚する。自分だけのものにしたくて結婚を迫る。言いくるめられて結婚するすばし。山本さんが仲人?
3.25歳。昆奈門は狼隊小頭。結婚生活7年目。すばし自覚なし。27の時に大火傷。すばしようやく自覚。ちゃんと言葉で伝えるようになる。それまでは何となく家族愛だけど昆奈門に対してはちょっと違うよなーとは思っていた。明確な好意を伝えるのはこの時から。
4.33歳組頭の昆奈門。復帰したのは30。


1、ざっくりと今までの経緯
・同じ忍び村で生まれる
・幼馴染。切磋琢磨しあう仲
・父親は組頭。小頭の雑渡父と同期。お互いの子供を将来結婚させよう、って話で盛り上がり、許嫁にする。
・雑渡父とすばし父が亡くなる。当時15歳。
・17歳頃。三禁のうちの一つ、色の対策として性交渉を覚える。相手は…って時にお互いにお互いを指名してすったもんだする。それから肉欲が高まった時はお互いに処理する。セフレじゃん…
・何となーく、昆奈門ってアタシのこと特別にしてる?と、感じつつ、まぁアタシも特別ではあるしなぁ…で、恋愛までにはいかない。言葉にするのは難しい…って関係。
・27。オカンは存命だが、結婚については好きにしなさいで何も言われず。とっくに行き遅れだわ…許嫁ってまだ有効なの?とか思ってたら昆奈門が大火傷。意識が戻った時に「許嫁、解消する?」って聞かれて、そんなこと気にしてたのか、ってびっくりするし「むしろこの歳で嫁にもらってくれる人他にいる?」って聞きかえすと「私がもらう」「……今と変わんないじゃん」

「笑。私のこと、異性として意識したことは一編もなかった?」
「異性として…床の中ではいつも意識してたけど」
「ブハッ!」
あ、山本さんが吹き出した。明け透けに言いすぎたか…ってか山本さんの存在を今まで忘れてたわ。
「山本さんすみません…えっと…最後まで聞いていきます?」
「……笑…お前ね…ほんと、そーゆーとこだよ…」
「え?ダメなやつだった?」
「……下がる時を今か今かと待って思っておりました」
「山本」
「分かっております昆奈門様。他言無用です」
「……下がれ」
「はっ」

たぶん、すばしは好きだけど、好きだって感情を自覚するのを避けてるし、昆奈門は死と隣り合わせの日々で枷になりたくない気持ちと自分が死んでも引きずってて欲しい気持ちの両方ある。
二人とも、早くに親から遺された側だから、互いに足枷になりたくないって思ってるといいね…なのに許嫁は解消しないっていう曖昧さ…どっちなんだよ!って周りの人は思ってるやつ…

それからすばしに今まで結婚の話が来なかったのは昆奈門が頑なに突っぱねてたのも山本さんから教えてもらう。おま、めっちゃくちゃアタシのこと好きじゃねーか!?ってなる。婚約は解消せず。そっからすばしの中にあった昆奈門への特別な感情の中にちゃんと恋情もあったことを自覚していく。(このパターンすきだな私!大好きだな!)


・30。復帰と、結婚。
・33で組頭になる昆奈門。

・同期は昆奈門とすばしだけになっちゃった、とか。
・6歳の時に疫病や飢饉で死者が続出して同じ年で残ってるのがすばしと昆奈門だけ、とか。
・忍び村だから他にもいただろうし、同じ年。

特別、なんだ思う。
同年代の同期たちは、戦で散っていき、この歳まで残ったのはアタシと昆奈門だけだから。
代わりになる人なんていない。
だから、とくべつ、では…あると思う。
そこに向ける感情は言い表し難くて…友情?甘え?好敵手?家族…まではいかないけれど、限りなく肉親に近いような。そばにいて当たり前の存在では、ある。
だからこそ、昆奈門が諸泉さんをかばって大火傷をしたと聴いた時は、息の仕方を忘れたかのように固まってしまった。

「死ぬかも、と…もう会えないかも、と…そう思ったら、言わなきゃって」
「……何て?」
口を開き…閉じて、言いたくて息を吸って…言葉にならないそれらを、なんとか紡ぎ出す。
「っ…何て、何て言いたいのか、分からなくて…分からないことが、苦しくて」
瞳から勝手に涙が溢れて…言葉にできない想いを表すかのように、ぽろぽろと頬を伝ってこぼれ落ちる。
「そばにいて」
かけ布団を握りしめた手に、涙が落ちる。
「アタシのそばにいてよ、昆奈門…!」
アタシの言葉に…昆奈門は目を見開いてから顔を真っ赤にさせていた。
「お、まえ…ねぇ……はぁ……とんでもない殺し文句を言ってくると思ったら……あのねぇ…」
昆奈門は仕方ないとでも言うように笑って、それから優しく口を開いた。
「そう言う気持ちを、―――恋しい、と…言うんだよ」
「こ、い…」
「笑」
言葉が飲み込めないまま、昆奈門がアタシを見つめ、続けて言う。
「―――好きだ」
そんな、ことは…
「……知ってる」
ずっと前から、知っている。
アタシを見る目が、仕草が、態度が…アタシを好きだと雄弁に伝えていた。
昆奈門も分かっているのか少し笑いつつ、続きを口にする。
「言葉にしたことは、なかっただろう?………言っていいのか、言う覚悟が、足りなかった」
「覚悟…?」
「笑は優しいからね。言えば、…言葉で縛れば、気にするだろう?」
「そりゃあ……許嫁だし……」
「まぁ、それもそうだけど。……好きだから、縛りたくなかったし、縛り付けてしまいたくて、堪らなかったんだ」
「なにそれ…めちゃくちゃ矛盾してるじゃん…」
「そうだよ。…矛盾だらけなんだ。笑に対する気持ちは変わらないのに、笑にしたいことは、矛盾してばかりだ。……好きだから、そばに縛り付けておきたいし、好きだから…笑の好きに生きて欲しい」
「……アタシが自ら昆奈門のそばを選ぶ可能性は、考えなかったの?」
「だってお前、自分の感情に鈍すぎるんだよ。今だって半信半疑だろ?」
「それは……そうだけど……」
「だから迷った。……迷ってたら、死にかけたんだけど」


 


  
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