街の目立たない路地で
今夜も看板は妖しく光る

中から漂うオマジナイかかったインセンスの香り
暗い光浴びてあちこちから悦びのシャウト

ホラ
感じすぎた連中が隅で遠く見てるぜ


ステレオから響くのは波の音
目を閉じるとたちまち夢へとさらわれる


酒場で暴れ出したオロカモノ
連れ出された行方は誰も知らない

弾き合うボトル
ビアの滴が宙を舞う


淡いピンクのカーテンの向こうでは
あのコが懲りずに一人プレイ

月の視線に気づかず喘ぐ


夢叶えるため
どんどん金ツぎ込んでく野心家たち

速度を増してくルーレット


四六時中聞こえてくる呪文
あの部屋は厚い壁で仕切られてる


オナペット誇らしげに抱える中毒者

それがアンタの幸せか?


黄金の鎧と騎乗位ごっこ

欲の泉が白く濁る


有刺鉄線にくるまれた
暴れる黒い布

中から聞こえる曇ったヴォイス


ディープな絡み
心の底を晒す部屋

ここじゃウワベは必要ない


密かに評判の占い師
覆われた夜空に何を想う


月が傾く頃デイスイ

抱きしめたい衝動に駆られつつ


明け方にくるまる毛布

暖かさを知る瞬間


ピンクゴールドの朝焼け

月が眠り 朝がくる


人はそんなに綺麗じゃない

夢に酔いしれながら寝て起きて
そしてまた生きてゆく








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