2014/3/20 Thu 00:09
人というただの物

話題:みじかいの
がうが戦争ぽいのを書こうとしたらこうなった…
以下本文




例えばもし、俺は害虫駆除業者の社員で、今日はスズメバチの駆除を頼まれた。
装備もばっちりで仕事の場所に放り出されるとする。
俺に出来るのは2つだけ。
情けない悲鳴をあげながらその場をエスケープするか、仕事をこなすか、だ。
ただ、前者の場合は俺の俺たるものはゴミ箱に投げ捨てねばならないし、雇い主に怒られるだろう。
そもそも出来ないなら害虫駆除業者に就職しなければいい。

俺が今ここでしていることは俺にとってそんな感じの事なのだ。
ただ、スズメバチから身を守る防護服が軍服で、殺虫剤がライフル銃であるだけのこと。
受けたくもない訓練をただ後のデメリットを考えてそれなりに修得した。
まぁ、それなりなんだが、その感覚が俺の目に相手を映し、指が引き金を引く。
相手の落としたマシンガンを拾ってさらに殺していく。

きっと俺は生涯この日を悔いる事はないだろう。
子供の頃興味本位で踏み潰した蟻の事をフラッシュバックで後悔することなんてないのと同じだ。
どこの誰とも知らない奴の事など俺は思い出さない。
こんな事を口にすれば責められそうだが、きっと俺はこの戦争というものに慣れてしまったんだ。
それだけの事。

あぁ、違うな。
めんどくさくなったんだ。
考える事が。
こんなの意味がない。
そう思っていても俺1人じゃ何も変わらない。
俺は自分が撃った敵兵の横を通った。
死体を観察する趣味はないのだけど少しだけ「可哀想だな」と同情はするのだ。



おわり
***
戦争で話を書くならがうはきっとこんな感じになる。
あんまり戦争ものに興味とかないのだけど。
まず武器に興味が持てない。
でもアクションは好き。




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