「はぁ」
「どうしたんですかため息なんてついて」
「人生のままならなさを痛感してたんだよ」
「へえ」
「…バニーさんは想い人とかはいらして?」
「なんですかその言い方」
「うるせ」
「…僕は」
「先輩の虎徹って人が好きなんですけど」
「ほんと世の中ままならないものですね」
「…そうだな」
「ほんとに…」
「ごめんな」
「いいです」
「泣くなよ」
「泣いてません」
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微妙に青い花パロその1


「わりいバニー俺ちょっと寝るわ。寝込み襲っちゃやーよ」
「しませんよそんなの」
そんな会話の3秒後には寝息という名のBGMが奏でられ始めた。早すぎる。なんとなくそろそろと彼のもとに歩み寄って静かに間抜け面を見下ろした。よだれが垂れていたので拭いてみる。本当にしまらない人だ。
「ところでおじさん」
キスは襲ううちに入るんでしょうか。返事はなかったので僕は僕のしたいようにしてみた。唇泥棒が生まれた瞬間であった。
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微妙に青い花パロその2


「俺が悪うございました」
「……」
「泣くなって…」
「おじさん死なないで」「死なねーよお」


「やっぱり父親って娘の花嫁姿とか見たいものなんですか」
「え、ああ、花嫁姿か…考えたこともなかったなあ…ほら、うちのはまだ9歳だからな」
「でもそうか、花嫁…結婚、すんだよな、あいつも」
「いつかは俺置いて、勝手に大人んなるんだ、勝手にどっか行っちまうんだ」
「…おじさん」
「やだな、やだけどしかたないな、うん…しかたねえよな…」
「おじさんごめんなさい、変なこと訊きました、ごめんなさい、なかないで、ごめんなさい」


「おじさんが好きで好きで仕方ないんですどうしましょうおじさんが愛しくてたまらないんですおじさん好きです好きなんですおじさんって呼ぶだけで1日幸せだしまずおじさんの姿が見れただけでもう胸がいっぱいになるし話とかしようものならもうなんかもうほら語彙がとたんに少なくなりますしおじさん好きなんですどうしようもないんですおじさん、おじさんねえおじさん」
もう100回は好きと言った。好きの安売りどころかバーゲンセールの域だった。値段は半額ぐらいになってるかもしれませんけど質はどれも変わらないんですよ、100の好き全部に同じだけの愛情が入ってるんですよ。お得でしょ、ねえおじさんひとつだけでもいいから買ってってください、返事してください、おじさん好き、好きですおじさん。だからはやくおきて。


「俺は予言者だ」
「なんですかいきなり」
「おまえはこのあと、誰かに抱きつかれる」
「そんなバカな」
「ぎゅー」
「わああ」

「僕は予言者です」
「なんだよ俺のまね?」
「あなたはこのあと、誰かにキスをされます」
「んなアホなー」
「ちゅー」
「ぎゃー」
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2chネタだったり