酔っている、この場にいる全員。わかっていることはそれだけだった。今私の首筋を舌でなぞっているのはクロードで、私の頬を手のひらで撫ぜているのがディミトリ、それらを止めまいと後ろから二人の服を引っ張っているのがエーデルガルトだった。三人の表情には普段の聡明さや冷静さはほぼ失われており、自分もまたふわふわと脳が陽気な感覚に陥っていたのですこぶる場は雑然としていた。