・シャニマス

「私と出会って幸せですか?」背中越しにされた質問に、振り返らずに「勿論」と答えた。きちんと目を見て言いたかったが、仕事の調整をしていて手が離せなかったのだ。しばらくの沈黙の後、にちかは呟く。「嘘つき」思わず顔を上げてにちかに振り向く。彼女は笑顔だった。「あはは、こっち見た!」
(Pとにちか)

「……にちか?にちか、にちか!そこにいたんだな!ああ、にちか、俺、もうお前に会えないと思って、俺……。なあ、にちか。にちか、ああ、裸足じゃないか……そうか、そうだな、もう靴なんて履かなくていい。それでよかったんだ、ずっと、……。今さら気がついたよ、にちか、ごめんな、にちか……」
(Pとにちか)

「にちか、今、笑ったか?」崖の端に立つ私にプロデューサーがそう呟いた。笑ってますよ、笑っちゃ悪いですか?そう返すと、そんなわけないだろと彼はうめくように言う。「久々に、にちかに会えた気がする」「なんです?それ。変なの」「もう会えないと思っていた。だって、…お前は俺が殺した…」
(Pとにちか)

そうだにちか、海に行く前に靴屋に寄ろう。どれでも好きな靴を履いていいんだぞ、どんなのでも俺が買ってやるから。え、どれにすればいいかわからないかもしれない?いいよ、それでもいいよ。買わなくったっていいんだ。ただな、俺はお前に靴を選んでやれない。それだけはもう、したくないんだ。……。
(Pとにちか)

わたがしを持って甘奈さんの元へ帰ると、彼女はスマホを食い入るように見つめていた。長く細い指が画面を数度叩き、少し逡巡したあとまた画面を叩く。その横顔に僕は少しも馴染みがなかった。馴染みがなく、そして、世界一美しいものだと思った。そうか、…そうか。甘奈さん、好きな人がいるんですね。
(モブと甘奈/わたがし)

「プロデューサーさんが目を閉じると……天使さんがやってきます。天使さんの手をにぎって、きらきら光っている川が下に流れている橋を渡ると、お花さんがいっぱいいて……そのさきに、わたしがいます。そうしたらまた、わたしに『すてきなアイドルになろう』って……声をかけてください」
そこには宇宙があり、霧子はその中心で星のように微笑んでいた。何もおそろしいことはない。俺は、俺の愛した日々はどこであろうと続いてゆくのだ。「鳥の声が……しませんか?」「ああ、するよ」聴こえるとも霧子、お前の好きだった朝の鳥だ。お前の好きだった青い空を飛びながら鳥が歌っている。
(Pを看取る霧子)

「……あさひ。あさひ、聴こえる?あんたが小惑星××-○△に着いてもう半年が経ったわ。あんたにとってはきっと、着陸して十数秒っていったところでしょうね。間も無く地球は終わるわ。ふゆ達にも時間は残されていない」
(冬優子+宇宙行ったあさひ)

シャニマス言ってないシリーズ
あさひ「うわ〜〜〜冬優子ちゃんクジラみたいっす!!面白いっす〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」

「ふゆはさあ、もっと思ったこと言っていーと思うよ?」だって心配なんだもん、言うじゃん。あたしとふゆって親友なんだし。だよ?ふゆがそう言ったんだもん。ふゆはさ、ちょっといー子すぎるってゆーかさ。ほんとはガマンとかしてるんじゃないかなって。思うじゃん。「えー?なんで? ふゆ、思ったことは全部言ってるよ?」「ほんとー?」「ほんとだよお」「じゃー今は何考えてる?」「ふふっ。○○ちゃん、心配してくれて優しいなーって思ってるよ」ふゆが笑ってる。親友のあたしにそう言って笑っている。じゃあもう、信用するじゃん。だってふゆがそう言ってるんだもん。心から。
決勝を見た。優勝した瞬間、ふゆ、にっこり笑うんだろうなーって思って見てたら、ほんの一瞬だけどにやって笑ってた。視線の先には誰かがいた。たぶん、お世話になってるプロデューサーか誰か。ふゆ、あたし黛冬優子の親友だよ。…たぶん貴女が考えてる以上にそう思ってたんだよ。…おめでとう、ふゆ。
(モブと冬優子)

みんな何も分かっていないよな。こんなに可愛い甜花さんのことを「大崎姉」だなんて!甜花さんは甜花さんだろう。確かに、妹さんのほうが交友関係が広いし顔も知れているのかもしれないけれど。僕だけは分かっている、知っているんだ、甜花さんの魅力を。甜花さんは甜花さんとして充分魅力的なんだ。きっとみんな知らないんだろう。休み時間、甜花さんが携帯ゲームをとても楽しそうにしている姿を。妹さんの話を振られたときの甜花さんの弾けるような笑顔を。誰も知らないんだ。けれど僕は知っているのだ。……気づいているのだ、僕だけが。
テレビに映る女性は確かに大崎甜花さんその人だった。まるで別人のようで、けれどどうしてもそれは僕の見ていた彼女の輝きそのものだった。W.I.N.Gが終わる。彼女の涙が汗が軌跡が煌めいている。今、僕はただの、何の変哲もないただの視聴者でしかなかった。甜花さん。…大崎さん。……おめでとう。
(モブと甜花)


・九龍

それは力強い理不尽を伴って心臓に触れてきた。引き剥がそうにもびくともしない、おそろしい、おそろしい手だ。熱を持ってすべてを焦がす。俺は捕まったのだ、得体の知れないそれに。いつか俺はこれから逃げることをやめてしまうのではないか。そう考えるだけで脳が焼ききれるような感覚をおぼえた。
(主皆)

女の白いブラウスに血が染み込んでいく様を呆然と眺めていることしかできなかった。紫のよく似合う女だった。その胸に赤は映えない。これが愛の色だというのならば、俺はそれを一生美しいとは思えないのではないかと感じた。軽蔑でも嫌悪でもない、ただ、砂漠のような不可解がそこにあった。
(主皆)

目を背けてさえいればそれは無いのと同じだったのだ。伸びてくる無数の手をはたき落として瞼を閉じて笑っていればそこには正気しかなかった、そうだ、それが俺なりの正気だったのだ。だからそこに差し込まれた刃は絶対に拒絶しなければならなかった。俺はこれで構わないのだ、お前に何が分かると。
(主皆)


・その他

「ばあちゃんの知り合いの家、犬を放し飼いにしてるらしいんだ」「すげえな。逃げたりしないのか?」「ちゃんと帰ってくるらしいよ」へえ、と柴くんは呟いて、その後にちらりと僕を見た。なんだろう。「どうかした?」「いや。……俺は首輪があったほうが安心だと思ってな」「ははは。それは確かに」
(十三機兵/鞍柴)

貴女の頬がこんなに白いことを知らなかった。貴女の指がこんなに細いことを知らなかった。貴女の瞳に見上げられたことなどなかった。そうだオレは無知で無力な子供だったのだ。オレの来られなかった『過去』の中で貴女はどんな最期を迎えたのだろう。…最期に呼んだだろう名前しかオレにはわからない。
(ゼルダBoW/シドミファ)

ただ花や雲や偶像や人間の素晴らしさをこの手で描き表したいだけだというのに、血と痛みと現実と人間が僕のその願いを許さないのだった。絵筆の代わりに持てと急かされるのは弓だ。未来を描きたい僕はいつも今日のために矢を引き抜いた。女神様の輪郭がほんの少しずつぼやけていく。
(FE風花/イグナーツ)

くぅ妬ましくて憎らしくて殺してやりたいとさえ思いましたwこれにて支援Bです!
実は、紋章と無縁に生きてきたあんたを見たのが始まりでした
本当は言うつもりなかったのですが←
支援会話を無駄にするわけにはいかないので流行りの殺意で挑んでみた所存ですw
以下、青獅子学級から先生へのメッセジをどぞ
(FE風花/くぅ疲コピペと化したシルヴァン)