未プレイ時に書いたもの
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私よりいくらか骨ばっていて、しかし少し低い位置にある隣の肩に頭を乗せてみる。びくりと大げさに身を跳ねさせた男は、うわずった声で私を呼んだ。しかしそんなのは無視してやって、寝たふりを決めこんでみる。本来天使は睡眠なんてあまりとらなくても生きていける。このことをこいつが知っていたらすぐばれる嘘だが、まあいい。そのときはそのときだ。おまえをからかった、と言ったらどんな風に困ってみせるのかも興味があるし。何かちょっかいを出す度にいちいち違った挙動を見せるこいつは本当にからかい甲斐があるなあ、と胸中で呟いて、悟られないようにほくそ笑む。多種多様な感情を持つところは、やっぱり天界にいる天使たちとはなかなかどうして違っているものなんだな。天使たちは何をしても『どうなさいましたか』と返答するぐらいしかバリエーションがないから、まったく面白くないんだ。だからおまえのそういう人間らしいところも気に入っているよ、私は。
1分、2分と時が過ぎていく。しかしこいつは最初に私の名を呼んだきり、黙りこくって動かなくなった。どうやら私が寝ていると思ってくれているらしい。お人好しなこいつのことだ、起こしちゃ悪いと気づかって動くに動けないんだろう。ああ、そう思うと動きたくなくなってくるな。