大逆裁(龍アソ)

夕闇に溶けるかのようにたなびく赤をずっと見ていた。半分に折られた五百年を手に、ぼくはぼんやりと考える。まさか、永遠がこんなにも身近なものだとは。今まで知りもしなかった。「またな、親友」その微笑みを思い出し、ぼくもまた笑う。おまえとは、色の褪せない思い出ばかり作りすぎてしまったな。

気が狂う気が狂うと安く口にする連中を理解できぬままここまで来た節があるが、成る程。オレは今現に気が狂っていた。耳がその男の言葉を熱心に拾いたがり、口はその男との繋がりを求める。脳の中身など目も当てられない、乱雑な執着ばかり転がっていた。「相棒」と言われた回数を逐一数える。滑稽だ。

微笑みあうときいつも気を付けるのは、長く目を合わせすぎないことだ。あんまり見つめていたら、何かに落ちてしまうのではないか、という気になる。言わば目の中の落とし穴。はまらないよう目測で距離を測って、なんとか平静を保つ。対して亜双義は、いつも同じ熱量でぼくを見ていた。

「何があった」ずいぶん怖い顔をして。親友がそう訊いてくるのだ。何っておまえ、噂で散々聞いただろう。全部知っているだろう。「キサマは何かしたのか」今度はやたら直接的にそう訊いてくる。ぼくの拳は震えに震え、唇からは儚い一言が零れ落ちるのみだった。「ぼくはやってない」「…ああ」「そんなことはわかっている」だなんて、亜双義。どうしてそんなに真っ直ぐな目をしてぼくを見るのか。巷ではぼくはもうすっかり殺人犯だ。大学でも、その通り名は知れ渡っているだろうに。「成歩堂。オレは、キサマの弁護を担当する。今日はそれを伝えに来た」
(消化不良ホモ)

「…もしかしてぼくはおまえに会うために生まれてきたのか?」初対面の相手を前に何故か開口一番そう口走った。ああ、春よ。時間を戻してくれ。これでぼくはもう学内では確実に変人だ。しかし相手は一瞬驚いたような顔をしたけれどすぐにふっと破顔して、呟いた。「その通りだ、相棒」
(なぞ転生パロ)

ホームズ「この部屋のどこかに密航者がいる!」寿沙都「そんな…!」細長「落ち着いて!こういうときはラマーズ法です、せーの」ホームズ「ヒッwヒッwフッw ヒッwヒッwフッw」細長「ドンドンチャッ(足音」全員「ドンドンチャッ」寿沙都「ウィーウィールウィーウィール」龍ノ介「ロッキュー!」
(コピペネタ)


P4(主足)

ああ、3月が、3月20日が!こんなにすぐ近くまで、ああ、どうしよう俺はまた1年を無駄に不意に、あなたのために、…あなたを救えなかった。いったいいつになればあなたからテレビを奪えるのですか、俺は、俺はヒーローをしなくて済むのですか。足立さん、足立さん……死ね、カレンダー!

「やあ、3月21日だよ。無事に手紙は届いたかな?届いてないなら、それはそれでいいや。君は当たり前の日々を忘れてバカになった時間の中でずっと生きてきたらしいけど。堂島さんも言ってただろ?もう日常は黄金色だ。君も僕も、ついに決別するときが来たらしい。…おはよう、ゴールデン」