「いい加減にしろ」
いや、それはこちらの台詞だった。いい加減にしろ、亜双義。ぼくは今声を大にしてそう言ってやりたい気持ちだった。一緒に大英帝国に来い、だなんて。無茶だと何度も言っているのに、オレを信じろとしか言わない。果ては密航すれば問題ないだなんて言う始末だ。そんなことをすればおまえの立場が危ないだろう。ぼくはおまえのことが心配なのに。
「強情にも程があるぞ、キサマ」
「……どっちがだよ。だいたい、おまえの主張は突飛すぎる」


書いた記憶がない