俺は狛枝を確信的に想っている。好意的な俺のこの必然的な気持ちは時に狛枝の猜疑的な感情を疑心の闇で確定的に満たし尽くしていくようだが、俺の永続的なこの個を為した想いはあいつが考えているよりきっとずっと真実的で確たる俺の核なのである。つまりあいつが否定的に認識している俺の本能的な想いはあいつが思っているよりももっと美的で根本的な意識的の中に潜んだ完全的なものだということだ。絶対的なこの想いを俺はなんとかしてあいつに持続的な要素を孕ませてその脆弱的な意識下へ叩き落としてやらねばならないのだが、あいつは俺の盲信的にも見受けられるかもしれない想いと接触することを不変的に恐れている。これは俺にとって不都合的な事実だった。俺はただあいつをいとおしい害として肯定的に捉えていることをあいつにせめて部分的なものだけでも知ってほしいだけだというのに。俺はただ、あいつを愛しているだけだというのに。そうだ、これは愛だ。愛だ。愛なんだ。確信的で好意的で必然的で猜疑的で確定的で永続的で真実的で否定的で本能的で美的で根本的で意識的で完全的で絶対的で持続的で脆弱的で盲信的で不変的で不都合的で肯定的で部分的な愛だ愛だ愛だ愛だ愛だ曖だ哀だ藍だ会いだ遭い、あい、愛、?
(もしかしてこれ、妄想なんじゃないか?)


「狛枝、信じなくていいんだ。信じてもらおうだなんて俺はこれっぽっちも思っちゃいない、思っちゃいないんだ。ただお前に聞いてもらいたいから、俺は話すよ。洗いざらいきれいに話すよ。何もかも包み隠さず嘘さえつかず話すよ。話すよ。話したいんだ、話させてくれ。今の俺を普段の日向創だと、早く定義付けさせてくれ。なあ狛枝、俺は、俺はな。俺は確信的に好意的に必然的に猜疑的に確定的に永続的に真実的に否定的に本能的に美的に根本的に意識的に完全的に絶対的に持続的に脆弱的に盲信的に不変的に不都合的に肯定的に部分的に、普遍的に。いつもどおりにお前を、お前のことを、…狛枝、」
「愛してるよ」

そう発した狛枝がどんな顔をしていたか俺はうまく思い出せないのだが、恐らく、泣いていたと思う。たぶん妄想なんかじゃない。俺は狛枝をどうしようもなく愛していて、そして狛枝もどうしようもなく俺の希望と、そして俺を、絶望的に。愛していた。きっとこれはそれだけの話だったのだ。たぶん、妄想なんかじゃない。


ほとばしる厨二臭
とりあえず無計画にものをかくのはやめようと思います…