「嘘をつきました」

それはもうたくさんの嘘を。星の数ほど、いや星の数は数えたことがないからよくわからないけど、肉眼で観測できるあれらの瞬きと同じかそれ以上には確実に、嘘をついて生きてきた。いいや、生きてばっかりじゃなかった。死んでいたときだってある。死んでいるように生きていたとかそんな比喩表現をしたんじゃくて、本当に魂が生きていた世界を離れて奇妙な世界に転がっていたことがあったんだ。そこにはたくさんの魂や、ないはずの物体が存在していた。死んだ世界とそこでできた仲間たちは呼んでいて、一人の少女は神に復讐を、そのすぐ隣で彼女を優しく見守る男は世界に平和な終焉を、ある少女は女の幸せをあの世界に求めていた。あんな何もない空洞みたいな世界に、自分たちの満足や幸せを追い求めていたんだ。もしかしたら、追い求めさせられていたとでも言うべきかもしれない。その制度こそまずおかしくて、でもみんなに合わせようと、早くこの環境に順応しようと必死で、自分に嘘をついた。それが一度目。


わあ厨二…