優等生がなんかしらんけどうまそうなものをもくもくと食っていた。うまそうなものと言っても少しだけ赤みがかった白く小さい謎の物体だったのだが、俺にはそれがどうにもうまそうなものに見えた。なんでか考えようと思ったがめんどくさいので思考を一時中断する。器用に優雅に、まるでどこぞのお貴族のようにフォークとナイフを使って白いものを切り分けるジュードに声をかけた。なあジュードくん、それ俺にも一口くれよ。なんて言ってみるが一口で済ませる気はさらさらない。ジュードが俺にフォークとナイフを渡した瞬間白いそれは上品な皿の上から姿を消すのだ。親切心を利かせたばかりに自分の食べ物を全部奪われたジュード少年は俺にどんな態度を示すだろうか。怒るか泣くかそれとも許すか。最後のはすこし甘いか。

「いいよ」

俺の耳に優しい柔和な声が響いた。響いた?俺の靴音さえ響かなかったこの場所で、どうしてジュードの声は響くんだろうか。それにまず根本的な問題なんだがここはいったいどこなんだ。真っ白で何もない、しかし高級感漂う机と椅子、そしてやたらと平静にディナーを嗜むジュードは存在している。


息抜きに書いたうんこ雰囲気文だからかなり意味不明
ジュードくんの包容力のおかげで丸くなるアルヴィンが書きたかったような気もする