重ねられた手と手が作り出す温もりにすがってしまえればどれだけ楽かと思考回路に問いかけた。隣に腰掛けるそいつは絶対に俺を拒絶するなんてことはしないだろうし、むしろ新たな温もりを与えてくれるのかもしれない。一見冷たく見える容姿とは裏腹に、底抜けに優しいこいつの性格を俺はよく知っていた。もしかしたら、チームメイトの誰よりも知っているのかもしれないと、錯覚する程度には。いや、きっとそれはないだろうけれど。豪炎寺のことをチームの中で一番知っているのは、恐らく円堂だ。


いつか続き書きたいです