△ある夜のこと△
新月の、真っ暗な夜更けのこと。
鎮也は、いつもならばそんなことはないのだが、不思議と目を覚ました。
布団の中で体をゆする。そして、ちょうど隣のベッドのほうへ身を傾けた時だ。
「・・・・・・ん?」
寝付けなかったのだろうか、ベッドに腰かけかけている、同室の慶龍の背が、ぼんやりとした眠気眼に飛び込んできた。
「ねむれないのか?」
鎮也はぼやける瞼をこすりながら立ち上がり、慶龍のベッドに移って、彼の隣に腰を掛けた。
「…ぁ、ぃゃ…」
「……」
しばらくの沈黙。
慶龍はあれから何も話し出すことはなかったが、鎮也は何かを感じ取ったのだろう。そっと、慶龍の頭が自分の胸元へ来るように肩を抱きよせ、そのままベッドに横になった。
「ふ、ふみ、」
「…………」
とんとん とんとん
鎮也は何も言わず、やさしく背をたたく。
とんとん とんとん
「…ぁ…」
「……」
その手の温もりに、ひどく安堵したのか、慶龍はすぅすぅと寝息を立てて眠りについた。
その隣では、鎮也が柔らかい微笑みを浮かべていた。
つづく…
おはようございます、めのこです。
慶龍と鎮也さんの交流のひとつを、Rinaさんとお話にしました。
(鎮也さんと慶龍は同じ駐屯地に勤務しており、そこの寮の同じ部屋います)
もとより、寝ることの苦手な慶龍。お仕事と私情はしっかり分けていますが、真っ暗な夜はどうしても…。
それをみた鎮也さんのやさしさ…。
あたたかい。
続きもあるので、できれば夜に投稿できたらなと思います。
Rinaさんのところでも、同記事が見れますので是非(*´ω`*)
Rinaちゃん、ふみやんありがとう!
鎮也さんside→「暗い夜に」
(この文章はめのこが担当させていただきました。拙いながら、目を通してくださりありがとうございます)
今日から月曜日。
激しい雨が降ると聞いていますが、どうなるのでしょうか。
どうかみなさん、お気を付けてくださいね。
今週もみなさんが
健やかに過ごせますように…
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