見えない天上
08/27 04:16

助けを呼ぶ?
わたしが助けるの?
道徳観念に縛られた人から見れば、わたしは悪人なのだろうか
倫理に反するとか、良心はないのかとか、仮にも親なのだから面倒見るのは当たり前だとか、そんな基準
確かによくできた人間には当然のことかもしれないが、わたしは違う。
残念だけど、こんな状況に嫌気がさしている。
逃げ出すことしか考えられずに、辛いと母を差し置いてほざくのがわたしだ。

弱い人だ。
みんな人は弱いんだ。

眠らずに、またバイトに出掛ける。
唐突に人生に疲れて投げ出したくなるし、気力もない。
誰にも心のうちを見せることなく偽って笑う。
彼氏にも友人にも、言えずに。
母の病に、蝕まれているのだ。
ああ、可哀想な父。可哀想な弟。
みんなみんな気の毒に。
母は自殺しない。そして縋る。
甘え方を酷く間違えてしまっている。
反抗期の少年のようであり、まだ右も左もわからない幼女のようでもある。

どうして、と言われてもわたしに面倒は見れない。
面倒だし、わたしがおかしくなるのは目に見えてるし。
自分のことで目一杯なのに、耐えれる精神を持ち合わせていない。

結論
逃げることにした。もう、目を背けてしまおう。

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