星屑の待つ夜
2013/6/11
16:45
5枚のカードを机に並べた父さんが言う
「特別な絆を持つカードなんだ」
「絆?」
見上げた父さんの顔は遠い
「目には見えないけど、人やカードを繋ぐものだ。お前の名前も、それを願ってつけた」
その時はよくわからなかったが、今なら理解できる
「1枚は遊星にあげよう」
キラキラした白いドラゴンがかかれたカードを差し出して
父さんは大きな手で頭をなでてくれた
「大切にするんだぞ」
「わかった。大切にする!」
それ以来、俺はそのカードと共に、大切に絆を守り続けている。
そして、待ち続けている。
「あと、2枚」
特別な絆が再び繋がる日を
追記
[ 前n ]
[ 次n ]
[ TOPへ ]