正座なり真体功式『中体』をするときに、『あーえーいーおーうーん』と息を吐きながら姿勢をキメていく。発声法でなく呼吸法なので、音的には『ハァーヘェーヒィーホォーフゥーン』となる。
中心(仙骨)には五種類の刺激が入る。

音で岩を宙に上げるというチベットの僧侶とか、歌で複雑骨折を一瞬で治すというアボリジニとかの話が、とても薄らボンヤリとではあるが、ホラ話ではないのだろうとかんじる。精妙な振動を発することや感受ずることを、人はシンシンで確実におこなっている。知らぬはすっかり鈍くなっている我々の表層意識ばかりなり、である。

だいたい、やっと今になってチョー薄らボンヤリとしかわからないってゆう、この私は、よくもまあ半世紀ものあいだ、肉のかたまりのようにシンタイを扱ってきたものだねと反省するしかないが、鈍くしないとやってられなかったことも、あったしな。そんな『体育』、なかったしな。


♪季節のないまちにうまれ 風のない丘にそだち 夢のない家を出て 愛のない人にあう
(泉谷しげるもしくはシオン、春夏秋冬)


でもシンセンにシンタイコウできてるし、いいんじゃね。


♪今日ですべてが終わるさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてが報われる
今日ですべてが
はあーじまるさーへえーひいーほおーふうーん。