以前写真で紹介した、庭にいたトビズムカデを現在飼育している。

一応同じ毒蟲の仲間であるサソリは飼ったことがあるので、飼育の要領は大体わかる。



大きめのプラケースを使用し、底にはヤシガラを湿らせたものを数センチの厚さに。
隠れ家のシェルターと、水分補給用に浅い水入れを配置。
暖季なので保温機器は必要なし。というか日本産ムカデだし冬は冬眠するのかな。


日々の管理は、床材が乾かないように1、2日に一度霧吹きで湿らす。
餌は昆虫を週に3〜4匹目安に与えている。もう少し多くてもいいかもしれない。

餌の昆虫は今のところカマドウマ、ある程度体が太い蛾、ゴキブリを与えている。
カマドウマは跳んで素早く逃げるため後脚を取る(ピンセットで脚を摘むと勝手に取れる)。
蛾は飛んで逃げるので翅を取る。
ゴキブリはそのままケースに入れるだけで大丈夫。
本来はコオロギが一般的なようだが、今の時期だとそう易々と見つからないため他の昆虫で代用している。






6月1日撮影。
時々脱走を図っているのかケース上部を探っているが、ギリギリ天井には届かず隙間も無いので脱走の心配はないだろう。 




頭部の裏側。
鋭い牙が見える。





6月14日、いつも通り世話をしていて気になることが。

最近隠れっきりで姿を見ないなぁと。
まさか脱皮?

気になってシェルターをどかしてみるがいない。となると水入れの下か...
脱皮中なんじゃないかとドキドキしながら水入れをどかしてみると!






なんということでしょう\(^o^)/
まさかの産卵.....

当然♂は飼っていないので採集時点で既に卵を持っていたのだろう。
どおりでデカかったわけだ。



アップで撮影。


綺麗な卵。



撮影後に調べて知ったが、産卵後はとても敏感でちょっとした刺激を受けるとムシャクシャして(?)自分の卵を食べてしまうことがあるらしい。
そんなこと知らずに隠れ家をどかし、更には近距離でストロボ発光させてしまった...。

しかし約10日経った今も相変わらず卵を守っているようなので大丈夫かな?(ケースの底面から見える)



孵化しても流石に全部飼うのは無理なので殆どは自然に放とうと思う。
採集地に放すなら何も問題ないだろうし...。

でも1、2頭くらいは育ててみたい!
小さいうちはコオロギの小さい幼虫が良いらしいが、餌用コオロギをストックしているわけではないのでどうしたものか。
翅を取ったハエとかでもサイズ的には良さそうだけど食べてくれるかな...。
他の候補としてはカマドウマ幼虫、ノメイガとかの小型蛾、ワラジムシあたりが庭で楽に捕れてイイ感じ。