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カブラヤガ

11月22日の夜、ヤツデの花に蛾が!!






カブラヤガ♀ posted by (C)独り蛾
↑カブラヤガ♀↑
キリガとかを期待してこれだと、流石に残念感が否めない・・・w
今年唯一ヤツデに来てた蛾がこれだけって言うね(´・ω・`)

もうだめだ、蛾運が底を尽いている。



・・・気を取り直して、カブラヤガを軽く解説。

春から秋まで、長期的によく見られる普通種。
特に4月前後と11月前後は姿が目立つ。

斑紋や色彩はけっこう変異があるが、総じて地味。
腎状紋、環状紋、楔状紋が発達していて、いかにもモンヤガらしい。

♂は触角が櫛歯状、♀は糸状なので区別しやすい。
色の濃淡は性別に関係ない。

花や灯火で多く見かける。



せっかくなので、顔も撮った。


カブラヤガ♀-顔 posted by (C)独り蛾
意外とカワイイ。
何故かこの個体は口吻を出しっぱなしにしていた。





幼虫は農作物の害虫として有名、「ネキリムシ」の名で忌み嫌われている。
日中は土に潜っているが夜になると活動し、野菜の根周辺をよく加害するらしい。


その幼虫の姿がコチラ。


カブラヤガ幼虫 posted by (C)独り蛾
色は茶色で地味、背中の細かい黒い斑点が特徴。
ネキリムシにはタマナヤガも含まれていて、お互いよく似ているが、カブラヤガの方がこの黒点が細かいらしい。

幼虫で越冬することが多いようで、寒期の犬散歩の際に路上で多く見かける。
時にはこの個体のように死骸を喰うことも・・・
以前本種の幼虫を飼育したときも、餌が少ないと共食いが頻発したし、意外と凶暴だ(;´∀`)

ホソバハガタヨトウ

11月19日、老人ホームポイントで蛾を発見。






ホソバハガタヨトウ posted by (C)独り蛾
↑ホソバハガタヨトウ↑
晩秋に現れる、渋いヤガ。
個人的にかなり好きな蛾。

以前はヨトウガ亜科となっていたが、最近は新たな亜科「モクメキリガ亜科」に分類されている。
この亜科は早春や晩秋などの時期に出現する渋い種が多い。
一見地味で目立たない仲間に見えるが、蛾好きにとってはとても魅力的な仲間ですw

本種は寄主植物がケヤキらしく、各地で見られる。
そこまで個体数は多くないが、決してレアではない。

触角はこの個体だと鋸歯状っぽく見えるが、標準図鑑に♂♀の区別点が記述されていないので性別は不明・・・



顔も撮ってみた。


ホソバハガタヨトウ-顔 posted by (C)独り蛾
なかなかのモフモフ感(*´∀`)
最近、蛾を可愛く撮るのに重要な要素の一つが「前脚」な気がしてきた。
顔だけでなく前脚をちゃんと写すと、不思議と可愛さが増す気がするのだ・・・





話は変わって、最近、カメラのホワイトバランスに手を焼いてます。

今まであまり気にしていなかったが、リングライトで撮ると青っぽい写真になりがち。

プリセットマニュアルだと、どうしても黄色っぽくなる。
かといってオートにすると青っぽくなる。
せっかく微調整しても、背景で光が反射するかどうかで色合いが変化してしまう(反射しないと青くなる)。

いろいろ解決策を考えているうち、遂に良い方法を発見。
ホワイトバランスの微調整でマゼンタ(ピンク)とアンバー(赤)を強くすると、良い感じの色合いになる。

しかし・・・
カメラでは良い色合いに見えても、PCに取り込むと何故か青っぽく見える(;´Д`)
そのため、カメラのモニターでは少し赤っぽく見えるように微調整せねばならず、色合いの調整がめちゃくちゃ面倒・・・
撮影状況が変わると色合いも変わるし・・・ 

この煩わしさを解消するべく、「リングライト」ではなく「リングフラッシュ」を買いたい。
これなら色合いの問題の他に、光量不足なども同時に解決できるし。
しかしどれも高価なものばかり・・・

一応10000円ちょいのがあるが、性能面や保障のことを考えると25000円ほどのやつの方が良さそう。
仮に25000の方を買うとして、パソコンの借金10000円、標準図鑑4巻で26000円、これら合計で60000円以上が必要になる・・・
全部買ったらお年玉が消し飛ぶww

アヤモクメキリガ飼育記2/2

前回の続き。



15:05、まだ翅には殆ど変化がない。


アヤモクメキリガ(11) posted by (C)独り蛾
羽化開始からそろそろ一時間も経つのに、未だこの状態・・・
羽化不全は勘弁してくれぇ!





15:26、遂に変化が!!!


アヤモクメキリガ(12) posted by (C)独り蛾
明らかに伸びてる!



この後、翅の伸びる速度が急上昇。


アヤモクメキリガ(13) posted by (C)独り蛾
これは15:28。
腹部先端に翅が届いた。



アヤモクメキリガ(14) posted by (C)独り蛾
15:31。
もうほぼ伸び終わった感じ。
アヤモクメは普段こんな翅の角度じゃないから、なんか凄くカッコよく見える・・・!



15:35、翅を閉じた。


アヤモクメキリガ(15) posted by (C)独り蛾
羽化の際はこのスタイルなイメージがあったが、じつは翅を伸ばすときは開いたままだということを今回初めて知った。
裏面を見ることも殆どないので新鮮。
意外と後翅外横線はハッキリしてるんだね。





約2時間後、翅を開いていた。


アヤモクメキリガ(16) posted by (C)独り蛾
すっかりお馴染みの姿になった。
しかしまだこの段階では、微妙にとまり方が変。
ちなみに前翅長は30mmジャスト。



深夜、とまり方も普通になった。


アヤモクメキリガ(17) posted by (C)独り蛾
アヤモクメと言ったら、やっぱこのとまり方だよね〜(*´∀`) 
後ろがシュッと細くなる、このスタイルがイイ。



顔も撮影。 


アヤモクメキリガ(18) posted by (C)独り蛾
翅の渋さとは裏腹に、カワイイ(*´д`*)
色が黒っぽいけど、むしろそこがカワイイ(*´д`*) 



この後、目を離した隙に、どこかへ消えていた。(屋外です)
自然へと旅立ったようだ・・・

何だかんだ今までいろんな蛾を羽化させて来たけど、羽化の様子を細かく観察したのは実は初めてだった。
チョウの羽化とはまた違った点が結構あり、いろいろ知れて良かった!

しかもアヤモクメは幼虫画像がたくさんネットにある割に、羽化の様子を捉えた写真は無いようなので、ネットの蛾像の豊富さに貢献できたと思う(`・ω・´)

アヤモクメキリガ飼育記1/2

5月25日、庭を探索していたら、大きなイモムシを発見。




アヤモクメキリガ(1) posted by (C)独り蛾
↑アヤモクメキリガ幼虫↑
草の茂ったところにいて、発見した時はムシトリナデシコの茎に掴まった状態でタラノキの葉を食べていた。
辺りの幼虫の糞の位置を見る限り、ムシトリナデシコやタラノキ以外にもいろいろ食べていたと思われる。

この幼虫を採集して飼育することにした。
餌は最初はムシトリナデシコを与えたが、草本は萎れやすくて餌換えが面倒なので、タラノキを給餌。
と言っても幼虫期はほんの少しだけで、採集から三日後には土に潜って前蛹になった。



そのまま夏を越え、9月28日、ちょっと気になったので土を掘ってみた。



アヤモクメキリガ(2) posted by (C)独り蛾
蛹になっていた。
これは10月9日撮影。
赤茶色で、目立った特徴は一切無い。
腹部尾端には二本の棘のようなものが付いていた。



11月1日、蛹をよーく見てみると変化があることに気が付いた。


アヤモクメキリガ(3) posted by (C)独り蛾
10月撮影の写真と比べて、色が濃くなっている!
翅の模様も僅かに透けて見える。
ほぼ毎日、時々蛹が動いていたので、もう羽化直前か!?



しかし20日経過しても羽化せず・・・
そろそろ心配になってきた(;´Д`)
頼む・・・無事羽化してくれ・・・!





11月22日、トイレに行こうとした序にケースを覗いてみたら・・・




アヤモクメキリガ(4) posted by (C)独り蛾
羽化キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
時間は14:16。
夕方〜夜に羽化すると思っていたが、まさか真昼間だとは・・・

殆ど動かず、この状態でしばらく固まっていた。
軽くつついてみても反応は無い。

この写真をよく見ると分かると思うが、口から透明な水を出している。
時々この水滴が落ちるが、すぐに新しい水を分泌した。
この水にはどういう意味があるんだろうか? 



14:26、10分経過し、変化アリ。


アヤモクメキリガ(5) posted by (C)独り蛾
触角と口吻が殻から出た。
この時点ではまだ口吻がだらしないが、14:32に口吻が丸まり、下唇鬚に収納された。

と、いろいろ変化が起きているが、体や翅は全く変化なし。
この前観察したキアゲハは1分もかからず蛹から脱出していたし、これは遅すぎて不安になってきた・・・



が、そんな心配は無用だった!
14:38、遂に脚をじたばたさせ、脱出開始!!


アヤモクメキリガ(6) posted by (C)独り蛾
かなり素早く動いていたが、口の水はくっついたまま。
なんかカワイイ(*´∀`)



すかさず割り箸を近付けると、登ってきた。


アヤモクメキリガ(7) posted by (C)独り蛾
割り箸の下の方で、じっとしている。


ここで、腹部をアップを撮影。


アヤモクメキリガ(8) posted by (C)独り蛾
羽化後は排尿をするのがお決まりだが、まだそれをしていないためか腹部がデカイ。
節がよく見える。

このまま約10分間動かなかった。



14:51、再び歩き始めた。



アヤモクメキリガ(9) posted by (C)独り蛾
歩きながら排尿!w
流石にこの瞬間を捉えるのは難しいので、動画撮影をして1コマ切抜き。
そのため、画質は他と比べてかなり悪い(´・ω・`)



歩き回った後、割り箸の先端でまた落ち着いた様子。


アヤモクメキリガ(9) posted by (C)独り蛾
かわいいいいい(*´д`*)
前脚をちょこんと乗せてるのが堪らん!





一記事に画像を載せすぎると重くなるので、とりあえず今回はここまで。

羽化開始から30分以上経過しても、まだ翅が伸びていない。
果たして、無事羽化不全にならずに済むのか!? 

次回に続く...

2013.11.17探索記3/3

前回の続き。



糖蜜は終わりにして、老人ホームポイントへ。

この日は月がかなり明るかったが、灯火には意外と蛾が多かった。




チャエダシャク♂ posted by (C)独り蛾
↑チャエダシャク♂↑
晩秋のエダシャクと言ったらコレ!
エダシャクらしい渋い美しさをもっている。

本種の最大の魅力は、触角にある。


チャエダシャク♂-顔 posted by (C)独り蛾
この立派な触角が(・∀・)イイ!!

本種の属名は「メガビストン」!
トビモンオオエダシャクとかを含むビストン属に近縁なのは分かるが、メガはどういう意味だろう。
何かがメガ級なのだろうか?w




ウスタビガ♂ posted by (C)独り蛾
↑ウスタビガ♂↑
例年は♀ばかりで困っていたが、今年は♂ばっか(;´Д`)
個体変異が多くて何度見ても楽しめるから良いけど、どうせならこの運をクスサンやヒメヤママユに充てたかった・・・




ニッコウトガリバ posted by (C)独り蛾
↑ニッコウトガリバ↑
よく似たムラサキトガリバより少し遅れて出現することが多い。
本種はムラサキと違い、頭部や頸板付近の毛が褐色なので区別できる。
擦れた個体も多いので、翅だとむしろ同定が難しい。

この個体は撮りづらい位置にいたので手乗りさせようとしたら、擬死状態になった。



顔も撮影。 


ニッコウトガリバ-顔 posted by (C)独り蛾
このように頭部側が褐色な種は、ツマキシャチホコやキバラモクメキリガなど、様々な科に存在する。
それだけ擬態効果が高いのだろう。





以上、11月17日でした。

糖蜜の成果はイマイチだったものの、ついでにいろんな虫に出逢えたので満足!

自転車に乗るのは久々だったので、かなり疲れた(;´∀`)
山なら坂道はしょうがないと思えるけど、近所は低地のくせに無駄に坂道が多くて嫌になる・・・





【おまけ】
11月16日撮影、カラスヨトウ。


カラスヨトウ posted by (C)独り蛾
立ち枯れたクリの樹皮に群がるカラスヨトウ達。
ここには糖蜜を塗ってないので、越冬の為に集まっていたのだろう。
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プロフィール
独り蛾さんのプロフィール
性 別 男性
年 齢 27
誕生日 5月26日
地 域 茨城県
職 業 自営業
血液型 O型
図鑑サイト

茨城の蛾

私の蛾観察記録を、図鑑形式でまとめています。
ゆっくり更新なのでまだ掲載種は少ないです。
表示の関係上、PCでの閲覧推奨。
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