2階の受け付けに向かう階段のすぐ横にある簡素な鉄製の扉をあけると、そこには様々な双子たちがいる《双子の世界》が広がっていました。
様々な出で立ちの双子たち…けれども共通点が一つ。それは…一人は目隠しをされている点。双子って対で完全な存在に見えるからでしょうか、一人に欠けたニュアンスをつけただけで、こんなにも惹き付けられるのは何故でしょうか…
こちらで使用されている人形は《ビジュアル・ドール》というソフビで出来た実感柔らかな、価格もブライス&ドルフィーに比べて安価な革新的な人形なのです。皆さんの馴染み深いリカちゃんやウルトラマンなどの玩具の素材です
違和感ないですね〜動きも自然につけやすいそうです
そして二階に戻ると受け付けに隣接した喫茶ルームには、みつばち先生がコラボレーションしたブライス達が間近に見れます
h.ナオトやプリティなどのコラボや、男の子のブライス(激カワ眼鏡男子
)などが零距離で見れます
しかも特大みつばち先生の人形達のポスターが壁を彩っていました
私は迷わずポストカードの黒衣の子のポスターを予約
価格6千円でしたが、惚れた弱味ですか
そして私がそこで見たサプライズとは
…Cに続く
濃密な赤の空間から一転、清浄で柔らかな白い空間へ。
壁に肖像画のように並ぶ白の住人たちと、そこの主のような美しく儚げな少女が立ち尽くしておりました。愁いを帯びた美眉の下の双眸には何が写っているか…とても気になる娘でした
暖かい白の空間に向かい合うように対極の黒の空間がひっそりと影のように出迎えてくれました
黒衣に身を包んだ少年少年たち。けれども彼らには愁いはあまり感じられませんでした
闇の住人らしい高潔さが漂ってそこだけ温度が低く感じました
そこにいた泣きボクロが二つある中性的な子に一目惚れするも、《非売品》の言葉に振られてしまいました
いやはや、高嶺の華ほど魅力的なものはないですね
名残惜しい気持ちで出口に向かうと、私をこの個展に引き込んだ少女が見送りにいました
小首をかしげ「もうお帰り
」と言ってくれたかは謎ですが。
さて、実はこの個展は2階と1階に分かれております。次のお話はBで
昔から人形は好きな方で、友人からドルフィーなどを紹介されて良いなぁって思っているうちに、私のアンテナに受信するようになりました
マルシェ・ミニョンにはI.Doolが併設されてたり…折に触れ関わりが多くなってきた最近、ふと目についたポストカードに掲載されたダークセピアの物憂げな少女の横顔に惹かれ、手にとったのが《みつばち@Baby Bee個展―架空の月(〜あの向こうにある世界〜)》の案内状でした
(9/10〜10/10)
みつばち先生のお名前はドール関連の記事にて知ってはいましたが、人形師の個展に興味を持っていつもの仲間と浅草橋のアートスペース《パラボリカ・ビス》に行ってきました
浅草橋の奥まった所にある一見すると見落としてしまうような白い簡素なビルで、ホントに素通りしそうになりました
ビルのショーウィンドウにはこれまた白を基調とした空間に物憂げにこちらを見やるみつばち先生の人形が
二階に続く階段を登って(意外と急な階段)向かって右の骨董品が不規則に積みあがる店の奥、レジ兼受け付けにて500円を払い入場
《パラボリカ・ビス》の印象は入って直ぐ、というか階段登ってすぐに全体的に荒廃した静かな異趣を感じました
ダークが駄目な人には辛いかな
アートスペースなのでご了承を
受け付けは骨董品や怪しげな品々を販売するエリアと喫茶店の併設で狭いです
でも窓が大きくて内部は明るく、幻想小説の本の一節に出てきそうなお店ですよ
赤いガーゼのカーテンを抜けると其処は赤の空間――静寂の中に塗りあげられた真紅といくつかの黒の中に数体のドール達が出迎えてくれました
いやはや、人形達の美しいこと
双子や少年少年たちが赤に呑まれることなく、個性を殺さず存在感を出していました
そして先に続く白いトンネルをくぐり抜け、新たな世界―白い空間にたどり着きました。
Aに続く