話題:短歌・俳句・川柳
2020/11/24 23:09
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話題:短歌・俳句・川柳

○春水や光の鱗ごとくなり
○もの思う光の綿や猫柳
○経典の番忘れたり猫の恋
○いぬふぐり君待つ駅や昼の星
○白魚や両国橋の空の雲
○白魚や両国橋の雲のゆく
○白魚や両国橋の東空
○白魚や両国赤く東空
○白魚や両国橋の雲走る
○片栗の花白山に呼びかける
○春雪や古びた宿を化粧する
○春雪や老舗の宿を化粧する
○春光やとけて幼き気配あり
○春光やとけて十四の気配あり
○春光や放ちとけたる十四才
○咲き誇り散りしく庭の椿かな
○苔の上散りしき誇る椿かな
○白椿紅の椿と惜しみけり

○片栗の花峰ありてものおもふ
○冷たさや柔剛にして若布狩
○ものの芽のかくれて夜の新しき
○ものの芽やかくれて夜の新しき
○亀鳴くや古ほろろ昔より
○朧夜にまんまるとして目覚めたる
○雛菓子や咳する母の枕元
○大熊や少年の日の春の星
○佐保姫やまるくて眉を流したり
○佐保姫やまるくて眉を染めかくる
○佐保姫やまるくて眉をおもはるる
○雛菓子や包みて母の枕元
○雛菓子や願いの開く包かな
○雛菓子や供えて神の薬草
▲春眠や風の子供に借らるる
▲春の闇心の空や出るまで
▲手の中のぬくし卵や花曇
▲湯すてて蕨の見ゆるお里かな
▲湯すてて蕨の見ゆるわが家かな
▲美しきかかる蕨の緑かな
▲古の森を抱えし蕨かな
▲古の蕨や音になりにけり

○復讐の光の帯びて春の脳
○蝶ひらひら五輪の風や君の声
○くつたりと取りこみてまた春の波
○長閑さや小さな虫の世界なり
○春暁や古森のはじめたる
○春暁や古森に深きもの
○春暁や古森に帰りたる
○春暁や古森のささめたり
○いにしえの春の暁聞こえたる
○春暁や古森も雨の中
○昔日の知ると知らずに春かなし
○予知したるあの子の恋や風光る
○春泥に友の声する今しがた
○花種蒔く独身男学びたり
○飯くふて花種蒔きし男かな
○ウエディングケーキあり鳥雲に入る
○春カーテン光や集め想いけり
○故郷の人さえぎって斑雪かな
▲俳人の青きころもや春の雪
▲草の上春のことばをさがしけり
▲春愁にしだれて深き蕾かな
▲春愁に流れは糸の故郷かな
▲幼さの夜におもいける雪崩かな
▲美しき花もあるとや残る雪
▲春の灯のLEDや夜の雨
▲春泥や都会の庭を見積りて
▲春泥の庭に都会の兆しかな
▲落ちぶれて降る雪のつむ刀柄
▲春暁や足音だけが白くなり
▲春暁やわれまた入りて引かれたり
▲春暁や大河になにものたるあるや
▲啓蟄や喉うるおして旅仕度
▲啓蟄や一節を読み昼の星
▲春雷や鼓膜も我を覚えけり
▲春雷に親しき人の帰りかな
▲春雷やカップの穴の内に消ゆ
▲この大地鰊曇の暮らしかな
▲この大地見なれて鰊曇かな
▲手の中の深きみどりや韭の風
▲頬杖の見えぬ星なり鳥曇
▲頬杖の佐渡にかかりし鳥曇
▲鳥曇に入る人びと暮らしの中
▲鳥曇に入る後悔のうねり哉
▲頬紅のごとくに消ゆる春の虹
▲見つめ合う春の虹なり如くなり
▲初虹や市井に人も多くなり
▲春の虹枯木に花を咲かせませう
▲春の虹田舎にとけて呼び覚ます
▲クリストの突き刺す鍬や春の土
▲羊の毛刈り峰々に皆の声
▲羊の毛刈り腕組みて腕や濃し
▲羊の毛刈り大空にもたれたり
▲羊の毛剪りなだらかに曇のゆく
▲羊の毛刈り人びとの曇の中
▲美しく羊の毛刈る男かな
▲青い瞳黒い瞳や鳥雲に
▲沈みをる海胆の脳波や考へる
▲デジタルの脳の如くに海胆沈む
▲海胆捕られ復讐となり愛となる
▲その昔くじらに恋し海胆沈む

▲雷の剣に座りて春の土
▲春カーテン光や集め想いけり
▲雪の果遠くに犬の散歩かな
▲朝に待つ君の知らせや名残雪

▲雪の別れふるさとの駅また踏まぬ
▲雪の終放たれてゆく心かな
▲雪の別れ恋した人や都会より
▲雪の別れ恋した人やビルをゆく
▲雪の別れ中学校歌見づに君
▲雪の果学舎に立つ二人かな

――――――――――――――
〓【2020】短歌製造

○手にとりし栞に残るのら猫の君待つ駅に芽吹くたらのめ

○白つめの君恋おもふ春の雲少し消えゆきいつ文の頃

(´;ω;`)ハハハ
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【大石メルヘン俳句】

◯ミックジャガーごめんなさいとチョコを食べ
◯ヴァレンタインミックの歌や巣箱かけ

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〓2019〜自由律 製造中

○悲しいほどに空の月
◯悲しくて児をつれ春の潮
○悲しくて夜明けが早い
○愛犬がじつとこちらを見ている夏の夜

2020〜

◯はたらけば人生がみじかい
◯充実して庭に新しい月が出ている
◯てふてふ君の声もうすぐ会える
◯声があふれてくるので一度胸にしまふ
◯犬に吠えられ順番を待つ
◯ひとり帰る一日
◯ひとりニコニコした一日
◯野菜の食いかたがわからない遠い山
◯刈った草に客となる身
◯刈った草に客となる日
◯コオロギの野菜畑のオペラ座

3/8
1:48
◯夕げにあふれてくる
◯夕げにあふれてくる静かに
◯夕げにあふれてくる咲いている
◯夕げにあふれてくる島の子
◯夕げにあふれてくる電車の音
◯夕げにあふれてくる鳴る胸を叱る
1:50
◯少年の悪魔よ蒲団をかぶる
◯いま思えば遠くの山友かなしき
◯東京タワーを見る労働者に月明かり
◯夜明けを待つひと猫が寝ている
◯誰も居ない船着場押されている
◯春の水に機嫌のよい黒眼鏡
◯嘘ついて春の海そむけたり
◯木の香り赤々と陽が昇る
◯なにもない両手に大海
◯下宿屋の猫に居候のわたし
(´;ω;`)

◯国をおもい茶をのむがはたらけない
◯春の風白砂にたはむれて星空
◯春の風木の家がひろびろ
◯だまってさみしい
◯青田に合う犬と自画自賛
◯今しがた帰ると言って二月
(´;ω;`)

◯さえぎるものがないのもさみしい
◯山犬吠える飽きるまで泣いていっぱいになる
◯北にむかい南にむかい人ごみの中
◯北から南に月落ち花咲く
◯烏瓜旅人たべるものなく星空いっそう光りゆく
(´;ω;`)

○毒づいて雪ふわふわ
○毒づいて雪ふわふわ大枝ゆれていた
○夜となる毒づいて雪ふわふわ

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◯ようこそ安定の山陰へ
◯あなたの人生の定宿に豊橋
◯岡山にあの人がいるそうじゃろに手を振った夜また来るね岡山
◯大石が少ししか居なかった仙台にふれて見ませんか嫌われて街を中を
◯東京は大石を認めなかったが作品は残ったいつでも待ってるよ東京


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